

持っているガラスハンマーが、いざというとき全く使えない粗悪品かもしれません。
多くの製品にはシートベルトカッターも一体化されており、事故でシートベルトのバックルが損傷して外れない場合でも、ベルト部分を切断して脱出できるようになっています 。価格帯は1,300円〜3,000円未満程度のものが多く、オートバックスやホームセンター、ネット通販などで手軽に入手できます 。 nagano-mitsubishi(https://nagano-mitsubishi.com/images/pdf/suibotsu.pdf)
つまり、命を守るための最後の手段がこの1本です。
ガラスハンマーはJIS規格(JISD5716:自動車用緊急脱出支援具)が制定されており、JISマークを取得した製品は一定の性能が保証されています 。購入前にこのマークを確認することが、粗悪品を避ける第一歩です。 meti.go(https://www.meti.go.jp/policy/economy/hyojun-kijun/katsuyo/shinshijo/pdf/20160920seitei.pdf)
| タイプ | 特徴 | 主な用途 |
|---|---|---|
| ハンマー単体型 | コンパクト・安価 | ガラス破砕のみ |
| ハンマー+カッター一体型 | 多機能・標準的 | ガラス破砕+シートベルト切断 |
| スプリング式(押し込み型) | 小型・誰でも使いやすい | 力の弱い方や高齢者にも対応 |
多くの人が「ガラスハンマーがあればどこでも割れる」と思っているのが実情です。これが大きな誤解です。
車のガラスには大きく2種類あります。熱処理で強度を高めた「強化ガラス」と、2枚以上のガラスを樹脂フィルムで接着した「合わせガラス」です 。ガラスハンマーで破砕できるのは強化ガラスだけで、合わせガラスはハンマーで叩いてもヒビが入るだけで貫通せず、脱出口になりません 。 mlit.go(https://www.mlit.go.jp/report/press/content/001358646.pdf)
合わせガラスが使われているのはどこでしょうか?
厳しいところですね。
つまり、車種によっては「サイドガラスも割れない」可能性があります。自分の車のガラスの種類は、購入時や車検時にディーラーに確認しておくことをお勧めします。国土交通省もこの点を公式資料で明記しており、合わせガラスが装備されている場合は「車内外の水圧が同程度になるまで待ってからドアを開ける」という方法を代替手段として案内しています 。 mlit.go(https://www.mlit.go.jp/report/press/content/001358646.pdf)
参考:国土交通省「自動車ユーザーの皆様へ —車両からの脱出手順について」では、合わせガラスの対処法を含む脱出手順が詳しく解説されています。
緊急時に正しく使えるかどうかで、生死が分かれます。手順を今のうちに頭に入れておきましょう。
次に当て方のコツです。ハンマーの尖った先端をガラス面に対して垂直(直角)に当てることが最重要です 。斜めに当てると力が分散して割れません。大きく振り上げる必要はなく、手首のスナップを利かせた短いストロークで連続して同じ箇所を叩きます。これが原則です。 renrakuda.mlit.go(https://renrakuda.mlit.go.jp/renrakuda/common/images/carsafety/carsafety040/warning040-2.pdf)
水没時は水の抵抗が加わるため、陸上よりもさらに力が入りにくい状態になります。JAFのユーザーテストでは、水没状態では脱出用ハンマー以外(ビニール傘、靴のヒールなど)では窓を割ることができなかったと報告されています 。 jaf.or(https://jaf.or.jp/common/safety-drive/car-learning/user-test/disaster/window)
参考:JAFによる水没時の脱出テスト動画と解説記事は、実際の状況をリアルにイメージする上で非常に参考になります。
JAF:水没時、何を使えば窓が割れるのか?(ユーザーテスト)
国土交通省が2020年度に実施した市場調査では、JISマーク・GSマーク取得製品や各販売店推奨品(純正品等)については、ほぼすべての製品が3回以内に確実にガラスを破砕できたと確認されています 。一方、それ以外の製品は3回中3回破砕できた割合が53%程度にとどまりました 。 renrakuda.mlit.go(https://renrakuda.mlit.go.jp/renrakuda/common/images/carsafety/carsafety040/warning040-2.pdf)
JISマークだけ覚えておけばOKです。
具体的な選び方のポイントをまとめると以下の通りです。
また、購入後も先端の金属部分が錆びていないか、定期的に確認することをお勧めします。車内は温度変化が激しいため、金属部分が劣化することがあります。
参考:国民生活センターの公式テスト結果は、どの製品が問題だったか具体的に把握できる内容です。
国民生活センター:自動車用緊急脱出ハンマーによるガラスの破砕(テスト結果)
国民生活センターのアンケートによると、ガラスハンマーを知っている人のうち、実際に車に積んでいる人は約2割に過ぎません 。さらに厄介なのは、「持っているが使えない場所に置いている」ケースです。 jc-press(https://www.jc-press.com/?p=5400)
水没や事故でシートベルトが外れない状態になると、グローブボックスやトランクに入れたガラスハンマーは取り出せません。これは使えないのと同じです。
また、家族で車を使う場合は「全員が知っている場所」に置くことが条件です。子どもがいる家庭では、運転者以外が使う状況も想定して、助手席側にも届く場所を選ぶとよいでしょう。これは使えそうです。
シートベルトカッター付きの製品を選び、ハンマーとカッターが一体化されていることを事前に確認しておくと、緊急時の操作が最小限で済みます。
以下が記事です。
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