フォレスターXT 後悔と評価の真実を乗り心地と燃費から検証

フォレスターXT 後悔と評価の真実を乗り心地と燃費から検証

フォレスターXT 後悔と真実

フォレスターXTの特徴
🚗
パワフルな走行性能

280馬力を発揮する2.0Lターボエンジンを搭載し、SUVながらスポーツカー並みの加速を実現

⛰️
優れた走破性

フルタイムAWDによる安定した走行と高い走破性で、雪道や悪路でも安心

⚠️
購入後の懸念点

燃費の悪さ、硬めの乗り心地、発進時のもたつきなど、購入前に確認すべきポイントあり

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フォレスターXTの加速性能と高速道路での評価

フォレスターXTといえば、その圧倒的な加速性能が最大の魅力です。2.0L直噴ターボエンジン(FA20DIT)を搭載し、最大出力280馬力、最大トルク350Nmという驚異的なパワーを誇ります。SUVとは思えないこのパワーは、特に高速道路での走行時に真価を発揮します。

 

多くのオーナーが「高速道路での伸びや追い越し性能は優れている」と評価しています。実際、高速道路での合流や追い越しの際には、アクセルを踏み込むだけで瞬時に加速し、ストレスなく操作できる点が高く評価されています。

 

あるオーナーは「速度を上げていくほどに安定感を増す感じすらある」と述べており、高速走行時の安定感はフォレスターXTの大きな強みです。フルタイムAWDによる四輪の接地感は、高速走行時の安心感につながっています。

 

特にSモードに入れて加速すると、「背中がシートに押しつけられるような強烈な加速」を体感できるという声もあります。このパワフルな走りは、ドライバーに大きな満足感をもたらします。

 

ただし、この強力なエンジンパワーは、「必要以上のパワー」と感じるオーナーもいます。日常使いでは活かしきれないパワーであるため、「高速道路の直線時ぐらいでしか良かったと感じなかった」という意見も見られます。

 

フォレスターXTの乗り心地と街乗りでの後悔点

フォレスターXTの乗り心地については、「硬質感のあるしっかりとした感じ」という評価が多く見られます。これはスポーツ性能を重視した足回りの設定によるもので、ドライバーズカー的な乗り心地の良さを持っています。

 

しかし、この硬めの乗り心地は、街乗りでは必ずしも快適とは言えない場合があります。都市部の段差や悪路では衝撃が直接伝わりやすく、長距離移動を頻繁にするユーザーにとっては疲れを感じることもあるようです。

 

また、街乗りでの発進時のレスポンスに関する後悔の声も少なくありません。フォレスターXTはターボラグとCVTの特性により、発進時のレスポンスがやや鈍いと感じる人が多いです。特に低回転域ではパワーが出にくく、アクセルを踏んでから加速するまでにタイムラグが生じることがあります。

 

あるオーナーは「高速道路での伸びや追い越し性能は優れていますが、街乗りではもたつきを感じる場面もあります」と述べています。このもたつき感は、「フォレスターXT 後悔」と検索する人の一因になっているようです。

 

CVT(無段変速機)の特性も発進レスポンスに影響しています。一般的にAT(オートマチックトランスミッション)やDCT(デュアルクラッチトランスミッション)に比べて、CVTは発進時に滑らかな加速を優先するため、ダイレクト感に欠けることが多いです。アクセルを踏んでも、エンジン回転数がすぐには上がらず、加速の立ち上がりが遅れることがあります。

 

フォレスターXTの燃費と維持費に関する後悔体験

フォレスターXTを購入後に最も多く聞かれる後悔の声は、燃費の悪さに関するものです。ターボエンジンとフルタイムAWDの組み合わせは走行性能を高める一方で、燃費面ではマイナスとなっています。

 

実燃費については、「市街地で8〜11km/L、高速道路で13〜18km/L」という数値が報告されています。あるオーナーは「実燃費は予想以上に悪かった」と述べており、「トータル燃費は11.5km/L」だったと報告しています。これは同クラスのFFベースのSUVと比較すると、かなり低い数値です。

 

さらに、フォレスターXTはハイオク仕様であるため、燃料費がさらにかさむ点も見逃せません。頻繁な給油が必要になることや、燃料費の高さは、長期的な維持費を考える上で重要なポイントとなります。

 

あるオーナーは「ブイブイ走るとまぁリッター6kmくらいか」と述べており、スポーティな走りを楽しむと燃費はさらに悪化することが分かります。また、「ハイオク仕様のエネルギー撒き散らしが精神的に苦痛」と感じるオーナーもいるようです。

 

維持費の面では、10万キロを超えたあたりでエンジントラブルを経験したという報告もあります。「10万キロ超でエンジンが壊れてリビルドエンジンに積み替えた」というオーナーの声もあり、長期的な維持費についても考慮する必要があります。

 

フォレスターXTの内外装と長期使用での後悔ポイント

フォレスターXTの内外装については、好みが分かれるところです。外装は「けっこうアクが強くて好き好みが分かれる感じ」という評価があります。一方で、塗装の質については「欧州プレミアムブランドさえも足元に及ばないレベル」のレクサスなどと比較すると見劣りするという意見もあります。

 

内装に関しては、「各種ボタンを押した際の感触とか、レザーシートの座り心地、パワーウィンドウ等の作動音」などの細部の作り込みが高級車に比べると劣るという評価があります。また、「意外と収納部の使い勝手がよくない」という指摘もあり、実用性の面で後悔する声も見られます。

 

長期使用での後悔ポイントとしては、耐久性に関する懸念があります。「サイドボディーが柔らかくて、へこみやすい」という報告や、「3年くらいにエアコンのガス漏れが起こり」「エアコンのパイプが腐食している」というトラブル報告もあります。

 

また、「クラッチのリンケージが壊れて、今日、廃車の決断をしました」という声もあり、長期使用における部品の耐久性については注意が必要です。

 

一方で、「中古で購入して10年以上、楽しく走りました」というポジティブな評価もあり、適切なメンテナンスを行えば長く愛用できる車であることも確かです。

 

フォレスターXTと他グレードの比較から見る選択の重要性

フォレスターXTを選ぶべきか、それとも他のグレードを選ぶべきか、これは個人のライフスタイルや優先順位によって大きく異なります。

 

XTの最大の魅力はそのパワフルなエンジン性能ですが、それが本当に必要かどうかを考えることが重要です。あるオーナーは「ターボの必要性を感じなくても迷惑でなければ、そのままのりつっければいいのではないでしょうか?」と述べています。

 

また、「NAとターボの価格が100万円以上あるなら後悔の書き込みも致し方ないが、どう考えてもXTはバーゲンプライスですので」という意見もあり、コストパフォーマンスの面ではXTに魅力を感じるオーナーも多いようです。

 

一方で、「NAも必要十分なパワー、性能ですからXTのパワーが過剰過ぎてハイオク仕様のエネルギー撒き散らしが精神的に苦痛であればXTからNAへの乗り換えもありかもしれませんね」という意見もあります。

 

興味深いのは、「XTよりNAモデルの方が値段が高くてもNAモデルを選択していたであろう」という声もあることです。この方は「雪山登山ができて、安心装備に信頼性があって、普段はゆったりと乗り心地がよければ、ターボも値段が高いハイオクガソリンも全く無用」と述べています。

 

また、「通勤で坂道が多く3000回転以上エンジンが回るところが三ヶ所ほどあります。この間ラジオや音楽がききにくくストレス状態でした。XTは1700回転位で快適です」という具体的な使用シーンでのメリットを挙げるオーナーもいます。

 

2025年現在、フォレスターの最新モデルではアドバンスグレードがハイブリッドシステムを採用しており、燃費性能は改善されていますが、「ハイブリッドシステムの重量増加で加速性能に影響がある」という指摘もあります。また、「長期的なメンテナンスコスト」や「ハイブリッドバッテリーの寿命や交換費用」が懸念されるという声もあります。

 

選択の際には、自分の使用環境や優先順位をしっかりと考慮することが重要です。山間部や雪道を頻繁に走行する場合、あるいは高速道路での長距離移動が多い場合は、XTのパワーと走破性が活きてくるでしょう。一方、主に市街地での使用が中心で燃費や維持費を重視する場合は、NAモデルやハイブリッドモデルの方が適しているかもしれません。

 

フォレスターXTのターボラグ対策と楽しみ方のコツ

フォレスターXTを購入した後に後悔しないためには、その特性を理解し、上手に付き合うコツを知ることが重要です。特にターボラグへの対策と、XTの魅力を最大限に引き出す運転方法を知ることで、満足度は大きく変わってきます。

 

まず、ターボラグについては、エンジン回転数を適切に保つことで軽減できます。フォレスターXTのFA20DITエンジンは、最大トルクが2000rpm以上で発生するという特性があります。そのため、市街地走行でもギアを低めに保ち、エンジン回転数を2000rpm前後に維持することで、アクセルレスポンスが向上します。

 

また、走行モードの使い分けも重要です。多くのオーナーが「Sモードに入れて思いっきり踏み込めば、まるで背中がシートに押しつけられるような強烈な加速が味わえる」と述べています。日常走行ではIモードを使用し、追い越しや高速合流などパワーが必要な場面ではSモードに切り替えるという使い分けが効果的です。

 

興味深いのは、「当初は『中間加速はNXのほうが速いかも?』と書きましたが、そのときはSモードの存在を知らずIモードで走っていました。Sモードに入れれば圧倒的にフォレスターのほうが速かった」というオーナーの声です。走行モードの違いを理解することで、XTの真価を発揮させることができます。

 

燃費面での後悔を減らすためには、アクセルワークの工夫も効果的です。急加速や急減速を避け、なめらかな運転を心がけることで、ターボエンジンでも燃費を向上させることが可能です。特に市街地走行では、ターボが効き始める前の低回転域でのトルクを活用した運転を心がけると良いでしょう。

 

また、フォレスターXTの魅力を最大限に引き出すためには、その走行性能を活かせる環境で運転することも重要です。「遠出の移動で坂道の多いところを運転する際は余裕のパワーを感じやすい所」というオーナーの声もあるように、山岳路や高速道路など、パワーと走破性が活きる場面でXTを走らせることで、その魅力を再確認できるでしょう。

 

「今後、走り込んでいく内に、XTでしか見えない世界も発見できるだろう」というベテランオーナーの言葉にもあるように、長く乗り込むことでXTの真価が分かってくるという側面もあります。購入直後の印象だけで判断せず、様々な道路環境や走行シーンでXTを試すことで、新たな魅力を発見できるかもしれません。

 

最後に、フォレスターXTは「(経済的な)優等生ではないけど、XTの遊び心は中々奥深い」という評価もあります。燃費や維持費といった経済性だけでなく、走る楽しさや安心感といった感性的な価値も含めて総合的に判断することが、後悔のない選択につながるでしょう。

 

フォレスターXTの中古車選びと長期保有のメリット

フォレスターXTは新車価格が高いため、中古車市場での購入を検討する方も多いでしょう。中古車選びでは、いくつかのポイントに注意することで、後悔のない選択ができます。

 

まず、フォレスターXTの中古車を選ぶ際は、整備記録の確認が重要です。ターボエンジン搭載車は定期的なメンテナンスが欠かせません。特にオイル交換の頻度や、タイミングチェーンの状態などをチェックすることで、エンジントラブルのリスクを軽減できます。

 

また、走行距離については、「10万キロ超でエンジンが壊れてリビルドエンジンに積み替えた」という報告もあるため、10万キロを超える車両を選ぶ場合は特に注意が必要です。一方で、「中古で購入して10年以上、楽しく走りました」という長期保有のポジティブな声もあります。

 

年式による違いも重要なポイントです。フォレスターXT(SJ型)は2012年から2018年まで販売されており、その間にいくつかのマイナーチェンジが行われています。特に2015年のD型からはアイサイトVer.3が搭載され、安全性能が大幅に向上しています。予算と相談しながら、できるだけ新しい年式を選ぶことをおすすめします。

 

長期保有のメリットとしては、初期投資を回収できる点が挙げられます。フォレスターXTは新車価格が高いものの、適切なメンテナンスを行えば10年以上乗り続けることも可能です。「クラッチのリンケージが壊れて、今日、廃車の決断をしました。とてもいい車でした」というオーナーの声からも、長く愛着を持って乗れる車であることがうかがえます。

 

また、長期保有することで、XTの真価を理解し、その魅力を最大限に引き出すことができるという側面もあります。「走り込んでいく内に、XTでしか見えない世界も発見できるだろう」という意見もあるように、長く付き合うことでXTの特性に合わせた運転スタイルが身につき、満足度が高まる可能性があります。

 

ただし、長期保有する場合は、定期的なメンテナンスが欠かせません。特にターボエンジンは高出力を発揮する分、部品への負担も大きいため、オイル交換や各部の点検を怠らないことが重要です。また、「エアコンのパイプが腐食している」といったトラブル報告もあるため、定期的な点検で早期発見・早期対応を心がけましょう。

 

リセールバリューについては、「リセールバリューが他の人気SUVと比べて低い場合がある」という指摘もあります。しかし、長期保有を前提とするなら、リセールバリューよりも自分自身の満足度を優先することも一つの選択肢です。「道を選ばない走行性能を備えたオールラウンドプレーヤーのNA」と「少しの追金で突き抜けるような加速が味わえるXT」、どちらを選ぶかは個人の価値観によって異なります。

 

中古車市場では、XTの人気から需要が高く、状態の良い車両はすぐに売れてしまう傾向があります。気に入った車両を見つけたら、迷わず検討することをおすすめします。また、専門家による査定や、可能であれば試乗を行い、状態を確認することも重要です。

 

フォレスターXTは「大は小を兼ねるけど小は大を兼ねない」という言葉通り、パワーがあることで様々な状況に対応できる懐の深さを持っています。長期的な視点で見れば、その魅力は十分に初期投資を上回るものになるでしょう。