
ドライビングテクニックスクールには、受講者のレベルや目的に応じて5つの主要な種類があります。運転基礎スクールでは、ドライビングポジションやステアリングの持ち方、ペダルの踏み方など基本操作をメインに学びます。基礎操作スクールは、走る・止まる・曲がるの基本をオーバルコースや広場で習得できる内容です。
参考)運転が上手くなりたい!スポーツドライビングスクールを紹介
広場スクールでは、ジムカーナ場などでパイロンコースを使い、実戦的な操作やライン取りを学べます。サーキット基礎スクールは、サーキットデビューの基本やコースインの仕方、抜かれ方などサーキット走行の基礎を習得します。実戦スクールになると、サーキットでのタイムアップを目指した具体的なコース攻略とテクニックを学べます。
初心者の方は、まず運転基礎スクールや基礎操作スクールから始めることが推奨されます。自分のスキルレベルと目標を明確にした上で、段階的にステップアップできるスクールを選ぶことが上達への近道となります。
ドライビングテクニックスクールを受講することで、運転技術の向上が期待できます。経験豊富なインストラクターによる専門的な指導を受けられ、運転の基本操作や危険予測、緊急時の対応などを座学と実技を通して体系的に学習できます。運転技術の向上は事故を未然に防ぐだけでなく、燃費の向上や車両のメンテナンスコスト削減にもつながる効果があります。
参考)運転技術向上スクールは役立つ?安全運転意識醸成につながる学び…
安全運転意識を根本から見直すきっかけにもなります。事故の原因やリスク、安全運転の重要性などを学ぶことで、交通ルールの遵守や危険予知の徹底、体調管理の徹底といった行動の変化につながります。従業員が運転に自信を持つことで心理的負担の軽減にもつながり、より安全で快適な運転が可能になります。
企業が導入する場合、安全運転を推進する姿勢を社会に示すことができ、企業イメージの向上にもつながります。近年では企業の社会的責任に対する関心が高まる中、安全運転への取り組みは企業評価の重要な要素となっています。
サーキット走行での基礎練習は、まず1つのサーキットに集中することが重要です。初心者の方は、筑波サーキット1000のようなテクニカルなショートサーキットが好ましく、様々な要素を兼ね備えているサーキットの方が練習になります。
参考)サーキット走行での練習方法
最初はラインを間違えずに走れるように練習することから始めます。スピードが上がっていくとラインを守れなくなる人が多いため、ライン取りをしっかり体に叩き込むことが大切です。クリッピングポイントから早くアクセルを踏めるように練習し、スピードに慣れてコーナー立ち上がりからアクセルを踏めるようにすることが重要です。
それができるようになったら、ブレーキングとコーナリングの練習に移ります。ブレーキングでは、タイヤをロックさせないように丁寧で強いブレーキ、スムーズなブレーキングになるよう練習しましょう。ブレーキの踏み方は、最初は強く段々弱くすることがポイントです。コーナリングでは車をコントロールする練習を行い、ブレーキング・コーナリング・立ち上がりの3つに分けて各箇所に課題を持って練習することが効果的です。
ドライビングテクニックスクールの講習内容は、座学講習と実技講習に大きく分かれます。座学講習では、安全運転の基本知識、道路交通法規の再確認、危険予測と回避方法、事故発生時の対応、ドライバーの心理と安全運転の関連性などを学びます。
実技講習では、基本運転操作の確認として運転姿勢・ハンドル操作・ブレーキ操作などをチェックします。危険回避運転では急制動・急ハンドル・スリップ回避などを実践し、悪天候時の運転として雨天・降雪・夜間などの対応も学べます。さらに車間距離の保持や死角の確認といった実践的なスキルも習得できます。
運転適性診断では、ドライバーの性格傾向の分析、運転行動の癖の把握、潜在的なリスク要因の発見を行います。実路走行では実際の道路での運転を通じて、交通状況に応じた運転や危険予測の実践を行います。これらの講習を通じて、ドライバーは安全運転に必要な知識・技術・意識を総合的に習得・向上させることができます。
ドライビングスクールの料金は施設やプログラムによって異なりますが、ペーパードライバー講習の場合は2時間で12,000円、3時間で18,000円が一般的な相場となっています。別途出張費が場所により無料から3,000円程度かかり、高速道路教習を実施する場合は高速道路の利用料金も必要です。教習時間の目安は3〜10時間で、運転していない期間や受講者の要望によって変わります。
参考)ぺーパードライバー講習の費用や料金相場はいくら?
初心者におすすめの施設としては、トヨタ交通安全センター モビリタがあります。免許取得直後のドライバーだけでなく運転歴の長いドライバーも含め、街乗りでの安全運転に対する意識を高めるプログラムを展開しています。総合トレーニングⅡでは、クルマの挙動変化を体験し対処方法をレッスンで身につけられるため、サーキットでのスポーツ走行を始めようと考えているドライバーにもおすすめです。
NISMOドライビングアカデミーは、現役トッププロが教えるスクールでスキルに合わせて細かくカリキュラムを用意しています。車種別プログラムではさらに特化したテクニックを養えるため、段階的にレベルアップしたい方に適しています。砂子塾では濡れた路面でタイヤの限界とクルマの特性を学ぶことができ、豪華講師の同乗走行に複数回乗れるのが大きな魅力です。