2駆と4駆の見分け方を車検証で確認する方法
2駆と4駆の基本情報
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駆動方式の違い
2駆は2輪のみ、4駆は4輪すべてに動力が伝わる駆動方式です
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確認方法
車検証の型式番号や外観の特徴から見分けることができます
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選ぶポイント
走行環境や用途に合わせて最適な駆動方式を選びましょう
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2駆と4駆の見分け方を車検証の型式で確認する
車検証は、車の駆動方式を正確に確認できる最も信頼性の高い方法です。車検証には車両の詳細情報が記載されており、その中でも「型式」の欄を見ることで、2駆(二輪駆動)と4駆(四輪駆動)を簡単に見分けることができます。
型式番号の確認方法は車種によって異なりますが、多くの日本車では以下のようなパターンがあります。
- N-BOXの場合:型式番号の末尾が「0」ならFF(前輪駆動)、「5」なら4WDを示します
- タントの場合:型式の最後の文字と数字で判別できます
- 2WD:L350S、L375S、LA600S、LA650S(現行モデル)
- 4WD:L360S、L385S、LA610S、LA660S(現行モデル)
また、車検証の「類別区分番号」でも駆動方式を確認できる場合があります。例えばN-BOXでは、類別区分番号が「0**」であれば2WD、「6**」であれば4WDとなっています。
車検証による確認は、外観からでは判断しづらい最近の車種でも確実に駆動方式を特定できるため、中古車購入時や所有車の確認に非常に役立ちます。
2駆と4駆の見分け方を車体の下部構造で確認する
車検証が手元にない場合や、より直接的に駆動方式を確認したい場合は、車体の下部構造をチェックする方法が効果的です。この方法は目視で確認できるため、中古車購入時の現車確認などで役立ちます。
4WD車の最も特徴的な部品は以下の2つです。
- プロペラシャフト:エンジンから後輪に動力を伝えるための棒状の部品で、車体の下部中央に通っています。2WD車にはこの部品がないため、その有無で駆動方式を判別できます。
- リアデファレンシャルギア(デフ):後輪に駆動力を分配する部品で、後輪軸の中央部分に「ボッコリとした塊」として確認できます。FFの2WD車では後輪部分がスカスカになっているのに対し、4WD車ではこの部品が目視できます。
ただし、最近の車種では電子制御式の4WDシステムやe4WDなど、従来とは異なる構造を持つ車両も増えています。特に電動モーターでリアを駆動させるタイプは、従来のプロペラシャフトがない場合もあるため注意が必要です。
車体下部の確認は少し手間がかかりますが、駆動方式を視覚的に確認できる確実な方法です。ディーラーや整備工場で車両をリフトアップしてもらうか、安全に配慮しながら自分で確認するとよいでしょう。
2駆と4駆の見分け方を外観や装備で判断する
車検証の確認や車体下部の点検ができない場合は、外観や装備から駆動方式を判断する方法もあります。ただし、最近のモデルでは外観の差が少なくなっているため、完全に確実とは言えない点に注意が必要です。
外観での見分け方のポイント。
- 4WD専用エンブレム:車体後部やサイドに「4WD」や「AWD」などのエンブレムが付いていれば、四輪駆動車である可能性が高いです。ただし、近年のモデルではエンブレムが省略されていることもあります。
- 駆動モード切替スイッチ:センターコンソールやダッシュボードに「4WDスイッチ」や「モードセレクター」が装備されている場合は、4WD車である可能性が高いです。
- 車高の違い:一般的に4WD車は2WD車に比べて若干車高が高い傾向があります。これは、プロペラシャフトやデフなどの部品を搭載するためのスペースが必要なためです。
- タイヤやホイールの違い:一部の車種では、4WD車専用のタイヤやホイールが装着されていることがあります。特にSUVやクロスオーバー車種ではこの傾向が見られます。
外観からの判断は補助的な方法として活用し、確実に知りたい場合は車検証の確認や車体下部の点検を行うことをおすすめします。
2駆と4駆の特徴と選び方のポイント
2駆と4駆はそれぞれに異なる特徴があり、用途や使用環境に応じて最適な選択が変わってきます。ここでは両者の特徴と選び方のポイントを解説します。
2WD(二輪駆動)の特徴。
- 軽量で燃費が良い(4WDと比較して約5〜10%程度燃費が向上)
- 車両価格が安い(同一グレードで比較すると約10〜20万円程度安価)
- メンテナンスコストが低い(部品点数が少ない)
- 車内空間や荷室が広い(駆動系部品が少ないため)
- 市街地や舗装路での走行に適している
4WD(四輪駆動)の特徴。
- 雪道や悪路での走行安定性が高い
- 発進・加速時の駆動力が優れている
- 悪天候時の安全性が高い
- 総重量が重く、燃費は若干劣る
- 車両価格が高い(同一グレードの2WDと比較して)
- 駆動系部品が多いためメンテナンスコストが高め
選び方のポイント。
- 使用環境:雪国や山間部に住んでいる、または頻繁に訪れる場合は4WDが適しています。都市部や舗装路中心の使用なら2WDで十分です。
- 経済性:初期コスト、燃費、維持費を重視するなら2WDが有利です。
- 安全性:悪天候での走行が多い場合や、安全性を最優先するなら4WDが安心です。
- 用途:アウトドア活動や荷物をたくさん積んで走行する機会が多い場合は4WDの方が適しています。
自分のライフスタイルや使用環境を考慮して、最適な駆動方式を選びましょう。
2駆と4駆の見分け方をカタログやWeb情報で調査する
車を購入する前の情報収集段階では、カタログやメーカーのWebサイトから駆動方式を確認することも重要です。これらの情報源から2駆と4駆を見分ける方法を紹介します。
カタログやWebサイトでの確認ポイント。
- スペック表の「駆動方式」欄。
- 「FF」(フロントエンジン・フロントドライブ)または「FR」(フロントエンジン・リアドライブ)と記載されていれば2WD
- 「4WD」「AWD」「フルタイム4WD」などと記載されていれば四輪駆動
- 「パートタイム4WD」は状況に応じて2WDと4WDを切り替えられるタイプ
- グレード表記。
- 多くの車種では、グレード名に「4WD」や「AWD」などの表記が含まれていることがあります
- 例:「〇〇 2.0i-L AWD」「△△ G 4WD」など
- 価格表。
- 同一グレードで2WD版と4WD版が並んで表示されていることが多く、価格差で判別できます
- 一般的に4WD版は2WD版より10〜20万円程度高価です
- システム解説。
- 4WD車の場合、カタログやWebサイトに駆動システムの詳細解説が掲載されていることが多いです
- 「〇〇4WDシステム」などの独自名称で解説されている場合もあります
- オプション設定。
- 一部の車種では4WDがオプション設定となっており、ベース車両は2WDとなっています
- オプション欄に「4WD」の記載があるかチェックしましょう
また、自動車情報サイトやカー用品店のタイヤ検索システムなどでも、車種・年式を入力すると駆動方式が表示されることがあります。これらのツールも活用すると良いでしょう。
JAF公式サイト:4WDの仕組みと種類について詳しく解説されています
2駆と4駆の種類と最新技術トレンド
2駆と4駆にはそれぞれ異なるタイプがあり、近年は技術進化により多様化しています。ここでは各駆動方式の種類と最新技術トレンドについて解説します。
2WD(二輪駆動)の種類。
- FF(フロントエンジン・フロントドライブ)。
- 前輪駆動方式で、エンジンと駆動輪が同じ前方にある
- 小型車から中型車まで幅広く採用されている最も一般的な方式
- 室内空間が広く取れ、雪道では重量が前輪にかかるため一定の走破性がある
- FR(フロントエンジン・リアドライブ)。
- 後輪駆動方式で、エンジンは前方、駆動輪は後方にある
- スポーツカーや高級車、一部の商用車に採用
- 駆動と操舵が分離されているため、スポーティな走行特性を持つ
- MR(ミッドシップ・リアドライブ)。
- エンジンを車体中央に配置し、後輪を駆動する方式
- 主にスーパーカーなどの高性能車に採用
- 重量配分が理想的で高い運動性能を発揮する
4WD(四輪駆動)の種類。
- フルタイム4WD。
- 常時全ての車輪に駆動力を伝える方式
- センターデフを装備し、前後の駆動力配分を自動調整
- 高級SUVや高性能車に多く採用されている
- パートタイム4WD。
- 通常は2WDで走行し、必要に応じて4WDに切り替える方式
- 主に本格的なオフロード車やクロカンSUVに採用
- 燃費と走破性のバランスが取れている
- オンデマンド4WD。
- 基本的には2WDで走行し、スリップを検知すると自動的に4WDに切り替わる
- 電子制御で瞬時に駆動力配分を変更
- 多くの乗用車ベースのSUVやクロスオーバーに採用
- e-4WD(電子制御4WD)。
- エンジンで前輪を駆動し、後輪は電気モーターで駆動する方式
- プロペラシャフトが不要で軽量かつ省スペース
- ハイブリッド車や電気自動車で採用が増加
最新技術トレンド。
- トルクベクタリング。
- 左右の車輪に適切な駆動力を配分し、コーナリング性能を向上させる技術
- スポーツモデルや高級車を中心に採用が広がっている
- マルチテレインセレクト。
- 路面状況に応じて最適な駆動力配分を選択できるシステム
- 雪道、砂地、岩場など様々な路面に対応
- 電動AWDシステム。
- 電気自動車やPHEVで採用が増えている駆動方式
- 前後輪それぞれに独立したモーターを配置し、精密な駆動力制御を実現
- ディスコネクト機構。
- 不要な時は駆動系を切り離して2WDとして走行し、燃費を向上させる技術
- 多くのクロスオーバーSUVに採用されている
これらの技術進化により、従来の2WDと4WDの境界は徐々に曖昧になりつつあります。最新モデルでは、2WDの燃費性と4WDの走破性を両立させた高効率な駆動システムが増えているため、購入前に各車種の特徴をよく調査することをおすすめします。
スバル公式サイト:シンメトリカルAWDの仕組みと特徴について詳しく解説されています