ベンチシート張替えdiyで費用節約!生地と道具の選び方

ベンチシート張替えdiyで費用節約!生地と道具の選び方

ベンチシート張替えdiy

🔧 ベンチシート張替えdiyの要点
💰
費用を大幅に削減できる

業者依頼では1万5千円~3万円かかるところ、diyなら材料費3千円~7千円程度で可能

🛠️
必要な道具と材料が明確

タッカー、ウレタン、生地の3点があれば基本的な張替えが実現できる

⏱️
初心者でも半日で完成

座面を外してから完成まで3~5時間程度で作業が完了する

ベンチシート張替えに必要な道具と材料


椅子張替え自分でDIY〜タッカー・針の工具2点セット

 

ベンチシートのdiy張替えを始める前に、必要な道具と材料を揃えることが成功への第一歩です。
参考)椅子張り生地の貼り方(張り方) タッカー編|DIYショップR…

まず道具として絶対に必要なのがタッカーで、手動のガンタッカーなら1,000円~3,000円程度、電動式なら5,000円~1万円程度で購入できます。その他にプラスドライバー、マイナスドライバー、ペンチ、はさみ、カッター、かなづち、油性マジックなど、家庭にある基本工具で対応可能です。タッカー芯(ステープル)は10mmサイズが一般的で、ホームセンターで数百円で手に入ります。
参考)DIYで椅子を張り替える簡単な方法|お気に入りの生地とタッカ…

材料面では、クッション用のウレタンと表面を覆う生地が必須です。ウレタンは厚さ3cm~5cm程度のものが一般的で、チップウレタンと軟質ウレタンスポンジの2層構造にすると耐久性と座り心地のバランスが良くなります。生地は張り替える座面より10cm以上大きめにカットしておく必要があり、ビニールレザーなら1,000円~2,000円/m程度、布地なら1,500円~3,000円/m程度が相場です。裏張り用の黒い不織布があると仕上がりが美しくなりますが、なくても問題ありません。
参考)クッション用ウレタンの選び方|RESTA

ベンチシート張替えの費用を業者と比較

ベンチシートの張替えを業者に依頼した場合と、diyで行った場合の費用差は非常に大きくなります。
参考)ベンチシート(ベンチソファ)の張り替えご参考価格03

業者に依頼する場合、1人掛けサイズ(幅60cm程度)で12,000円~17,000円程度、2人掛けサイズ(幅120cm程度)で23,000円~26,000円程度が相場となっています。これには材料費と工賃が含まれますが、使用する生地のランクによってさらに価格が上昇し、高級レザーを選ぶと1脚あたり数千円の追加料金が発生します。また配送料が別途かかる業者も多く、往復で2,000円~5,000円程度の負担が増えることもあります。
参考)ベンチシート(ベンチソファ)の張り替え

一方、diyで張替えを行う場合、材料費のみで済むため大幅なコストダウンが可能です。ビニールレザー生地が1,500円~2,500円、ウレタンスポンジとチップウレタンで2,000円~3,000円、タッカー芯などの消耗品で500円程度と、合計4,000円~7,000円程度に抑えられます。初回は道具の購入費が加わりますが、ハンドタッカーなら2,000円程度で入手でき、一度購入すれば繰り返し使えるため、2脚目以降はさらにコストが下がります。
参考)【DIY】ベンチイスのクッションを張り替えてみました|zut…

実際の例として、あるdiy実践者は約7,000円で材料を揃えてベンチの張替えを完成させており、同等のベンチを新品で購入する価格とほぼ同じでありながら、愛着のある家具を蘇らせることができたと報告しています。​

ベンチシート張替えでタッカーを上手に使うコツ

タッカーの使い方をマスターすることが、ベンチシート張替えdiyの成否を分ける重要なポイントです。
参考)タッカーの使い方 【通販モノタロウ】

タッカーで針を打ち込む際の最大のコツは、打ち出し口を打ち込み面にしっかりと密着させ、グッと力を込めて押し付けながらハンドルを握ることです。打ち込みの瞬間に打ち出し口が浮いていると針が斜めに入ったり、十分に刺さらないため、必ず垂直に押し付ける意識を持ちましょう。もし針が浮いた状態で刺さってしまった場合は、ステープルリムーバーで除去して打ち直すか、金づちで上から叩いて修正します。
参考)タッカーの使い方を種類別に解説!おすすめ商品と口コミも紹介し…

作業手順としては、左手で常に生地を引っ張りながら生地の位置をコントロールし、右手でタッカーを打つという動作を繰り返します。まず座面の4つの角から打ち始め、次に各辺の中央、そして等間隔に追加していくのが基本です。特に角の処理は難しいポイントで、生地を折りたたんでシワにならないよう整えながら、複数の針でしっかり固定する必要があります。
参考)【連載】簡単リペア!やぶれた椅子の座面張り替えDIY【tom…

打ち付ける場所がズレやすい場合は、あらかじめ油性マジックで印をつけておくと正確に打ち込めます。また、針の打ち込み間隔は2cm~3cm程度が適切で、間隔が広すぎると生地が浮いてしまい、狭すぎると生地を傷めてしまいます。手動タッカーは力が必要なため、女性や力の弱い方は充電式の電動タッカーを選ぶと作業が格段に楽になります。
参考)https://std-harikae.com/jikken01-2.html

ベンチシート張替えに最適な生地の選び方

ベンチシートの張替えに使う生地選びは、見た目だけでなく耐久性や使い勝手にも大きく影響します。
参考)ビニールレザー&椅子生地ならDIYショップRESTAにお任せ…

生地の種類は大きく分けて、ビニールレザー(合皮)、布地(ファブリック)、本革の3種類があります。ビニールレザーは耐水性が高く汚れに強いため、湿らせた布で簡単にお手入れができ、メンテナンス性に優れています。特に小さな子供がいる家庭や飲食店などの業務用途では、汚れをサッと拭き取れるビニールレザーが最適です。価格も1mあたり1,000円~2,000円程度と手頃で、カラーバリエーションが豊富なのも魅力です。
参考)ビニールレザー張りか布張りか

一方、布地(ファブリック)は通気性に優れており、長時間座っても蒸れにくいという利点があります。肌触りが柔らかく、夏でもべたつかず冬は温かいという特性から、幅広い世代に人気です。ただし布地は織り目に汚れが入り込みやすく、水分がしみ込む可能性があるため、ビニールレザーと比べるとメンテナンスに手間がかかります。価格は1mあたり1,500円~3,000円程度で、ビニールレザーよりやや高めです。
参考)【椅子生地・張り地】椅子の張替え|イスの修理は 椅子職人「張…

生地を選ぶ際の注意点として、長く使いたい場合はなるべく目の詰まった強い生地を選ぶことが重要です。目の粗い生地を張ると、使用するうちに布が伸びてシワシワになってしまうことがあります。また車のシートのように全天候型が必要な用途では、専用の耐候性生地を選ぶ必要があります。
参考)よくある質問

ベンチシート張替えに使うウレタンの厚みと硬さ選び

ベンチシートの座り心地を決める最も重要な要素がウレタンの選択で、厚みと硬さのバランスが快適性を左右します。
参考)楽天市場

ウレタンの厚みは3cm~5cmが一般的で、座面のサイズや使用目的によって選択します。厚みが3cm未満の場合は沈み込みが少なく底つき感が出やすいため、硬めのチップウレタンを使うのがおすすめです。逆に厚みが5cm以上ある場合は、柔らかい軟質ウレタンスポンジの割合を増やしても快適な座り心地が得られます。​
最も推奨される構造は、チップウレタンと軟質ウレタンスポンジの2層構造です。下層に硬めのチップウレタンを配置し、上層に柔らかい軟質ウレタンスポンジを重ねることで、適度な沈み込みとしっかりした支持力の両方が実現できます。標準的な組み合わせとしては、全体厚5cmのうちチップウレタン2.5cm+軟質ウレタン2.5cmの1:1比率が迷った時の最適解です。柔らかめが好みなら軟質ウレタンの比率を増やし、硬めが好みならチップウレタンの比率を増やして調整します。​
ウレタンの密度も重要な指標で、密度が高いほどへたりにくく耐久性に優れています。密度16kg/m³~20kg/m³程度のウレタンが一般的で、数値が大きいほど重く硬くなりますが、その分長持ちします。2層を重ねる際は、スプレーのりで固定しないと生地の中でズレてしまうため、必ず接着処理を行いましょう。
参考)ウレタン屋が教えるウレタンフォームの選び方とは?|ウレタン・…

クッション用ウレタンの選び方(2層構造の詳細な解説と推奨比率について)

ベンチシート張替えdiyで失敗しないための独自の裏ワザ

diyでベンチシートを張替える際、多くの情報では語られていない実践的な裏ワザを知っておくと、仕上がりの質が格段に向上します。

 

まず座面を外す前に、スマートフォンで元の状態を多方向から撮影しておくことが重要です。特に生地の留め方や折り込み方、タッカー針の打ち位置などを記録しておけば、作業中に迷った時の参考になり、元通りに戻す際のガイドとして非常に役立ちます。また古い生地を剥がす際に、タッカー針を無理に引き抜こうとすると座面の木材を傷めてしまうため、マイナスドライバーで針の根元を少し浮かせてからペンチで引き抜くと安全です。youtube​​
生地のカットサイズは、座面サイズに対して各辺10cm~15cm程度の余裕を持たせるのが基本ですが、角の処理を考えると対角線方向にさらに5cm程度余分に取っておくと作業がスムーズになります。ウレタンのカットは、座面サイズぴったりか、ほんの2mm~3mm程度大きめにするのがコツで、大きすぎると角が出てしまい、小さすぎると端が浮いてしまいます。​
作業環境として、広めのスペースを確保し、座面を床に置いて作業するよりも、腰の高さ程度のテーブルや作業台の上で作業する方が、タッカーに力を込めやすく正確に打ち込めます。また生地を引っ張る力加減は、シワができない程度に適度に張る感覚が大切で、引っ張りすぎると生地が破れたり、完成後に生地が縮んで座面が歪む原因になります。
参考)ソファベッドをつくるときの道具、タッカーの使い方

タッカー針が浅く入ってしまった場合、そのまま放置せず必ず打ち直すか金づちで叩いて深く入れ直すことで、使用中に針が浮いてくるトラブルを防げます。最後に裏張り用の不織布を貼る際は、見た目の美しさだけでなく、ホコリの侵入を防ぎウレタンの劣化を遅らせる効果もあるため、可能な限り施工することをおすすめします。​