

リミッターカットしても車検は通るのに、後付けで制限すると保険料が下がる場合があります。

速度リミッター(スピードリミッター)とは、アクセルを踏み込んでも設定した速度を超えないようにエンジン出力を制御する装置のことです。国内の乗用車では普通車で180km/h、軽自動車で140km/hがメーカーの自主規制として設定されていますが、これは法律上の義務ではありません 。 bestcarweb(https://bestcarweb.jp/feature/column/529427)
一方、大型貨物自動車(GVW8トン以上または最大積載量5トン以上)には90km/hのスピードリミッター装着が道路運送車両の保安基準によって義務付けられています 。これが原則です。 isuzu.co(https://www.isuzu.co.jp/newsroom/assets/pdf/20020725_01.pdf)
バイク(自動二輪車)の場合、速度リミッターの搭載はメーカーが任意で行うものです。後付けリミッターとは、市販の後付けユニットやECUチューニングを通じて、設定速度以上に出ないよう制御を加える装置を指します。近年は商用車向けに市販品も増えており、ピボットの「SPICO(スピコ)」のように40〜110km/hの間で10km/h単位で設定できる製品も登場しています 。 car.watch.impress.co(https://car.watch.impress.co.jp/docs/news/1653410.html)
| 装置の種類 | 対象車両 | 法的義務 | 主な設定速度 |
|---|---|---|---|
| 純正スピードリミッター | 乗用車・バイク | なし(自主規制) | 180km/h(普通車) |
| 速度抑制装置(義務) | 大型貨物車 | あり(保安基準) | 90km/h固定 |
| 後付けリミッターユニット | 商用車・一部乗用車 | なし(任意) | 40〜110km/h(可変) |
つまり、バイクへの後付けリミッターは任意の安全対策です。
バイクにリミッターカット(解除)を施しても、それ自体は違法にはなりません 。違反となるのは大型貨物自動車の速度抑制装置を解除・取り外した場合であり、バイクはその対象外です。 goobike(https://www.goobike.com/magazine/maintenance/cost/34/)
車検についても問題はほぼありません。スピードメーターの検査は時速40km前後の確認が中心で、フルスピードでの測定は行われないため、リミッターの有無は車検の合否に直接影響しません 。後付けユニットを装着した状態でも、保安基準に適合している限り車検は通過できます。 goobike(https://www.goobike.com/magazine/maintenance/cost/34/)
ただし、注意が必要なのは不正改造の問題です。道路運送車両の保安基準に適合しない改造は「不正改造行為」として6ヵ月以下の懲役または30万円以下の罰金の対象となります 。 tenken-seibi(https://www.tenken-seibi.com/husei/kaizou/speedlimiter/hourei/index.html)
goobike(https://www.goobike.com/magazine/maintenance/cost/34/)
車検はOKでも、実際に法定速度を超えると別の話です。
参考:バイクのリミッターカットと車検・違法性についての詳細解説
グーバイク|バイクのリミッターカットとは?車検に通る?
保険への影響は見落とされがちです。バイクのリミッター解除・後付け改造をした場合、任意保険の契約内容によっては「改造車」として扱われ、事故時に保険が適用されないリスクがあります 。 detail.chiebukuro.yahoo.co(https://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q10298657585)
保険会社への申告義務はほとんどの場合契約書に明記されており、申告しないままでいると「告知義務違反」となる可能性があります。保険が適用外になれば、相手への損害賠償も自己負担です。修理費・治療費・慰謝料が数百万円規模に達するケースも珍しくありません。
zurich.co(https://www.zurich.co.jp/motorbike/guide/)
事前に1本電話するだけで、このリスクは回避できます。
後付けリミッターの主な取り付け方法は2種類あります。まずはECU(エンジンコントロールユニット)の書き換えで、専門ショップに依頼して行います。精度が高く、バイク本来の特性を活かした細かい設定が可能ですが、費用は車種によって異なり、5万〜15万円程度かかるケースが多いです。
| 方法 | 費用目安 | メリット | デメリット |
|---|---|---|---|
| ECU書き換え | 5〜15万円程度 | 精度が高い・細かい設定可 | コストが高め・車種依存 |
| 後付けユニット装着 | 1〜5万円程度 | 手軽・対応車種が多い | 設定の自由度はやや低い |
費用の差は大きいですね。目的と予算に合わせて選ぶのが基本です。
参考:後付け速度抑制装置「スピコ」の詳細スペックと価格
Car Watch|ピボット、商用車用後付け速度抑制装置「スピコ」
一般的に「速度リミッターは乗る楽しさを制限する」と思われがちですが、意外な視点として「後付けで速度を制限すること」が長期的なコスト削減につながる可能性があります。インテリジェントスピードアシスタンス(ISA)の研究では、速度を一定に保つことで急加速・急減速が減り、燃費が平均10〜15%改善されるという報告もあります 。 hboiot(https://www.hboiot.com/ja/how-to-reduce-traffic-accidents-through-intelligent-speed-limiter/)
EUでは2024年7月から全新型車にISA(インテリジェント速度制御装置)の装着が義務化されており、日本のバイク・乗用車にも今後影響が及ぶ可能性があります 。安全運転の証明として保険会社に申告することで、テレマティクス保険(走行データ連動型)の割引適用に繋がるケースも出てきています。 car.watch.impress.co(https://car.watch.impress.co.jp/docs/news/1653410.html)
car.watch.impress.co(https://car.watch.impress.co.jp/docs/news/1653410.html)
hboiot(https://www.hboiot.com/ja/how-to-reduce-traffic-accidents-through-intelligent-speed-limiter/)
これは使えそうです。「制限」ではなく「管理」の道具として後付けリミッターを捉え直すと、バイクライフのコストや安全性が大きく変わるかもしれません。
参考:インテリジェント速度制御装置(ISA)の仕組みとメリット
HBOIoT|インテリジェントスピードリミッターで交通事故を減らすには?

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